英語の広報で、チャンスを広げる

自社の事業を海外へ展開したい、外資系企業と取引をしたい

そう思われるなら、外国語での情報発信が大切です。昨今は、簡単に安価に翻訳ができるツールやサービスが多々ありますので、情報の質や重要性に応じて活用してはいかがでしょうか。私が今まで使ったサービスを、いくつか、ご紹介します。

無料の機械翻訳DeepL・Grammarly、人が入る安価なgengo

学会発表や製品説明など、自分自身が内容をよく知っていて表現を凝る必要がない場合は、DeepL翻訳がおススメです。これは、ドイツの会社の機械翻訳サービスで、Google 翻訳よりも精度が高く、微妙なニュアンス表現にも対応しています。これでいったん自動翻訳をして、Grammarlyで校正します。Grammarlyは、アメリカの会社が開発した、機械学習とディープラーニングのアルゴリズムを駆使したサービスで、文法チェックやスペルチェックをしてくれます。私も、英語の論文作成の際にこれらを使いましたが、かなり自然な表現になるので、驚きました。しかも、どちらも無料です。

ただし、日本語の漢字は意味や読み方が多様なので、確認が必要です。たとえば私の名前は「西山裕子(にしやまひろこ)」ですが、自動翻訳だと ”Nishiyama Yuko” と訳されます。また、”Nishiyama Hiroko”か ”Hiroko Nishiyama ”か、Ms. か Mrs. をつけるかなど、状況に応じて決める必要があります。自動翻訳に頼り切っていてはいけません。

人の手でちゃんと翻訳をしてほしいなら、gengoというサービスがあります。プレスリリースを海外のメディアに配信する時は、恥ずかしくないレベルの英語にする必要があり、何度か使ったことがあります。gengoがすごいのは、世界中にいる翻訳者に一斉に依頼し、手を挙げた人が翻訳を始めるというスピード感。20分で開始することもあるとか。私も夜に依頼を投げたら、翌朝にはきれいな英語でプレスリリースが返ってきて感動しました。翻訳レベルも一般のものから、高度なレベルのニュースや法律など、選ぶことができます。文字数をベースに、見積もりもすぐ出ます。A4サイズ1ページのプレスリリースで、1~2万円で翻訳できるので、非常に便利です。

ただし、翻訳者のレベルにはばらつきがあります。「日本人で英語ができる人」、「英語を母語とするネィティブで日本語も分かる人」など、様々な方が登録されているようです。意外にも英語のネィティブの方が、文法の間違いをすることがありました。ある原稿の冒頭「報道関係各位」を、ネイティブの方が、”Ladies and Gentleman” と訳されました。これを見た日本人のクライアントに、「西山さん、ちゃんとチェックした? ”Ladies and Gentlemen” でしょう!」(manではなく、menと複数にすべき)と怒られたことがありました・・・(汗)

(そもそも「報道関係各位」という表現は、日本語的です。英語でのプレスリリースには、そのような宛名は入れないようです。それを知ってからは、いきなり説明を始めています)

NPO法人生態会発足時なども、日本語と英語でプレスリリース

営業やマーケティングには、質の高い英訳を

自社の強みを伝え、相手の心を動かすには、文化背景を理解して、外国語の表現を工夫する必要があります。ミライフは英語のホームページを作っていますが、この翻訳は、西山のP&G時代の同僚にお願いしています。彼女はP&Gでマーケティングディレクターまで務めた人で、帰国子女でもあり、英語が堪能です。現在はプロの翻訳者として、活躍しています。日米の文化や背景もよく知り、マーケティングも深く理解した上で翻訳をしてくれるので、全面的に信頼しています。あまりにもカッコいい英語になるので、ちょっと照れることも・・・

例えば、お客様のページ

日本語: 幅広い視野でのマーケティング講座は、受講生から高い評価 (株式会社パソナグループ 株式会社パソナ日本創生大学校 執行役員 植木まりこ様)

英語:“Nishiyama-san’s marketing course, filled with her broad experience, receives top grades from students”

英語のお客様の声

「高い評価」は、”receives top grades from students” と訳されています。top grades と言ってよいのか…。実際は人気講師が3人くらいいて、その中に入っているそうなので one of the top grades  や、high grades の方が適切ではないか、と翻訳者に聞きました。すると、「top grades の top は top 一人の話ではなく、トップクラスの成績という意味なので、講師が何人いようと関係ないです」とのお返事が。また、英語の履歴書や大学院の出願書を出す時には、それくらいの表現をしなければ駄目なんだそうです。

このように、適切な翻訳のためには、文化や表現の差を理解して言葉を選ぶことが必要です。まだまだ人の判断を要します。本気のプレスリリース、自社の海外へのブランディングの際には意識して、良い翻訳家を探しましょう。

ライブセミナーでは英語の間違いを恐れずに、コンテンツで勝負

ここまでは書き言葉の表現についてご紹介しましたが、話すときには正確さより、内容が重要です。日本人は間違いを恐れがちですが、世界では堂々とブロークンな英語を話す非ネィティブの人が大勢います。ガッツ・イングリッシュで勝負です。

2022年10月11日、一般財団法人 大阪国際経済振興センター(IBPC大阪)主催のOsaka Workshopに、西山がNPO法人生態会として登壇しました。海外のスタートアップに向けた、全編英語のイベントです。資料の英語翻訳(自分でやりました)、プレゼンの練習など時間がかかりましたが、日本の展開を目指す世界中のスタートアップに、情報を伝える良い機会となりました。関西で事業を始めるうえでの困難、機会や支援の存在など、参考になったという声をいただきました。

Osaka
一般財団法人 大阪国際経済振興センター(IBPC大阪)主催の英語セミナー

 

海外の起業家を支援するサポートの数々

現在、関西(および大阪)は、日本のスタートアップの海外展開、および海外のスタートアップの誘致に積極的です。多様な支援もあるので、英語でどんどん伝えていきたいです。グローバル化が進む昨今、言語の壁を越えて情報を伝えれば、世界は広がります。ミライフでも今年、英語での広報も増やし、新たな挑戦をしていきたいです。

 

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ハードウェアカップのレポートが、THE BRIDGEに掲載

 

ミライフは、独自の技術やサービスを持つ企業をマーケティングで支援します。英語での記者発表会やプレスリリース作成、外国人経営者・社員との英語対応も可能です

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