いま最強の広報・マーケ企画ネタは「盆踊り」と「カラオケ」かもしれない――参加型イベントが人を動かす理由

こんにちは、ミライフの八尾です。
今回のブログは、イベント企画や広報PRを考えるすべての人に向けて、最近ふと気づいた「古典ネタの底力」について書いてみます。

広報やマーケティングの企画を考えていると、
「人を集めたいけど、いま何が“ウケる”んだっけ?」
「目新しさや最新技術ばかり追いがちだけど、みんな、ほんとは何を求めてるのか?」
と、行き詰まることがあります。

そんな中で、最近、あるイベントに参加して強烈に感じたことがあります。

万博で「シャナナ☆」を歌い、踊りました。

私は先日、大阪・関西万博(EXPO 2025)の会場で、吉本興業のパビリオン「よしもと waraii myraii館」が主催するステージイベント「盆踊りのアシタ」に出演しました。

これは、
🎤 一般人がステージ上でカラオケを披露し、
💃 それに合わせて別の一般人たちが盆踊りを踊る、
という、一見「地味」なのに驚くほど盛り上がる企画です。

歌うことが大好きで、ボイトレにも通う私も例にもれず、MINMIの「シャナナ☆」を熱唱してきました(笑) これが大盛り上がりしたんです!!

シンガーも、ダンサーも一般人(=素人)だけで構成されているのに、ステージは拍手と笑いと歓声で大盛況。なぜ? どうして?

「古典」は、時代を超える動員力を持っている

歌い終わって、ふと思いました。「盆踊りって、最強の参加型エンタメなのでは?」と。

  • 誰でも踊れる(ダンス経験いらない)
  • ある種の懐かしさ、安心感がある
  • 盆踊りそのものに「季節感」という文脈が内蔵されている

同様に、カラオケもそうです。

  • 歌う人が主役になれる
  • 客は身内感覚で盛り上がる
  • 笑っても、下手でも、なぜか許される空気

つまり、「参加のハードルが限りなく低く、巻き込み力が高い」んですね。これはまさに、マーケティングや広報の理想的な構造なのではと思うのです。

「目新しさ」よりも「自分ごと感」が勝つ時代

広報やイベントの現場では、最新テックや海外トレンドがもてはやされがちです。でも最近感じるのは、「一周回って懐かしいもの」の方が心を動かす力を持っているということ。

「アナログすぎない?」「今さら?」と思うようなネタでも、人の感情に火をつけられれば、それはちゃんと届きます。

たとえば:

🚩 盆踊り:町内会→商業施設→コラボフェスへと広がる“伝統×現代”の万能素材
🎤 カラオケ:企業対抗戦、スタッフ総出イベント、PR動画素材にも展開可能
🍠 芋煮会:秋の「団体で集まる」「温かいものを囲む」の共感装置
🔥 焚き火:五感系体験として人気。イベントでの「癒し×語り場」として利用可
🏮 提灯ナイト:商店街・屋外施設で“エモい写真が撮れる”とSNSで話題になりやすい
🥁 太鼓体験:観る→叩く→感じる で、3つの参加フックが生まれる

実際、これらの「誰でも参加できる型」は、地域イベント・キャンペーン・社内活性化施策・販促イベントなど、どの文脈でもアレンジが可能です。

企画に迷ったら、「一周回った古典」から逆算することで、誰かの「動き出すきっかけ」になるかもしれません

そしてやっぱり「隙がある企画」は強い

今回私が参加した「盆踊りのアシタ」は、完璧に演出されたイベントというよりは、どこか「隙」のある設計でした。

たとえば:

カラオケの音程がズレてもOK
ダンスが揃わなくてもOK
なんなら歌詞が飛んでも、笑って流してもらえる

この「ちょっとした未完成感」や「ツッコミどころ」が、観客の笑いや共感を生み、SNSでも「これくらいユルくていい」「楽しそう」といった声とともに拡散されていました。

たとえば、これが「めちゃくちゃ上手な人だけが出るのど自慢大会」だったら、観る側はすごいとは思っても、「自分もやってみよう」とはならなかったかもしれません。

「自分にもできそう」「ツッコめる」「ちょっと笑える」と感じられるからこそ、人は巻き込まれ、反応したくなるのだと思います。

一生懸命に練った完璧な企画もいいけれど、余白のある企画の方が、今の時代にはフィットする。

広報・マーケティング設計においても、「あえてのユルさ」「ちょっとした隙」が、参加者を「自分ごと化」させるポイントになるかもしれません。

古典最強コンテンツを味方につける広報・マーケティング設計

私たちミライフでは、「何をやるか」だけでなく、「なぜそれを今届けるのか」という文脈設計にも重きを置いています

「もう何年もやってきた盆踊りだからこそ、今年は“意味づけ”を変えてみよう」
「古くからある文化だけど、“誰にとっての非日常か”を整理してPRしよう」

そんな視点で、古典的な素材が最強の武器になります。

企画に困ったら、ミライフと一緒に「踊って」みましょう!

マーケティングの種は、意外と身近にあります。
見逃されがちな、盆踊りやカラオケのような「古典エンタメ」こそ、人を巻き込む力を持っている。そしてそれは、私たちの仕事にも通じること。

つまり——
「参加できる余白があること」こそが、愛される広報・マーケティング設計なのです。

もし「自社でも盆踊り、いけるかも?」と思った方は、ぜひ一緒に考えましょう。
ミライフは、「今やる意味のある古典」の設計、大得意です。

ミライフは、独自の技術やサービスを持つ企業をマーケティング広報で支援します

ミライフは、広報・ブランディング・マーケティングの戦略策定から実行まで伴走支援するマーケティングの外部パートナーです。大阪・京都・兵庫を中心に全国のBtoB企業、中小企業、スタートアップ(ベンチャー)の支援をしています。

マーケティング戦略や広報戦略、事業戦略などプラン段階から、広報のネタ探し、メディアアプローチ、取材対応などの実行支援まで、丁寧に柔軟にサポートします。

今、悩んでいる課題があるという方には、スポットコンサルティングも行っています。お気軽にお問合せください。