最新トピックス
マーケティング相談あれこれ:BtoB企業のニュースリリース、大事な3つのポイントを解説
ミライフには、様々な企業からマーケティングや広報に関するご相談が寄せられます。似たような課題を抱える方の参考になるよう、事例をご紹介します。
最近、とあるBtoB企業から、「ニュースリリースを出したい」と相談されました。新規事業のBtoB向けオンラインサービスについて発表したいということで、ニュースリリース原稿を拝見し、特に下記の情報が不足していることをご指摘しました。
ニュースリリース必須情報① 競合他社との差別化ポイントはどこか?
1つめは、「競合サービスとの差別化ポイント」です。ニュースリリースでは、商品説明だけでなく、どのような点が競合他社とは異なるのか、どのような付加価値を提供できるのかを明確に説明しなくてはなりません。サービスに「ナンバーワン」「オンリーワン」などの際立つ特徴があれば理想的ですが、そうでなくとも「自動車部品メーカーにて試験導入されている」といった実績、「〇〇県特化で手厚いサポート」といった地域性、「資格保有エンジニアが〇〇名いる」といった組織・人材の充実など、自社の強みをはっきりと伝え「ニュース」の価値を高めることが必要です。
ニュースリリース必須情報② 新サービスの背景や文脈を明確に
2つ目は、「サービスが開発された背景の説明」です。例えば、社会問題の解決や、業界や市場のトレンド、法律や規制の変化など、「そのサービスがなぜ社会で求められているのか、なぜ今なのか」を明確にし、メディアや見込み顧客に関心をもってもらい、ニュースの拡散につなげていきます。
ニュースリリース必須情報③ 顧客の具体化、どんな会社、どの部署、何を担当している人?
3つめは、「誰のどのような課題を解決するサービスか」を明確に設定し、その顧客に向けた情報を発信するということです。BtoBサービスであれば、どの業界のどんな規模の企業か、さらに、その企業の誰がサービスを利用するのかを具体的に想定し、そのニーズや課題を解決できることを示す必要があります。
とはいえ、数々の中小企業やスタートアップのお手伝いをしていると、ターゲットとなる顧客が具体化されていないことが多いように感じます。例えば、製造業向けITサービスであっても、本社のIT部門なのか、工場の生産担当者なのか、または、経営者が全てを決めるような小規模な事業者なのか、「真の顧客が誰か」によって解決する課題は全く異なります。顧客が変われば、ニュースリリースの内容はもちろん、IT専門サイトなのか、製造業向け業界紙なのか、地元テレビ局なのかなど、広報PR活動のターゲットであるメディアも変わります。
マーケティング慣れした企業では、Segmentation (市場)、Target(ターゲット顧客)、Positioning(立ち位置やポジション)といったマーケティング戦略を考え抜き、新商品が開発されますが、マーケティング部門のない中小企業などでは、「興味を持ってくれる会社全部に売りたい」といったように、STPを絞り込まないままでビジネスを進めている企業が意外と多いのです。「どうやって売るか」の検討が後手に回っているとも言えます。
過去ブログ「マーケティング相談あれこれ:中小・スタートアップは、まず顧客を探す」で、ミライフ西山が書いている通り、
小さな企業にとっては「顧客のニーズに合わせて自社商品を変える」のではなく「自社商品のニーズに合う顧客を探す」
ことが有効です。お金も人も限られる中小企業やスタートアップでは、多様な商品を用意するよりも、自社商品を評価して購入してくれる優良顧客を、少数でも見つけて生き残り、そこから成長・拡大を目指していく戦い方が有効ということですね。
*相談は、該当企業がわからないよう、一部内容を変えています。
「マーケティング相談あれこれ」過去記事はこちら↓
マーケティング相談あれこれ:ブランド強者になるためのヒアリング
マーケティング相談あれこれ:中小・スタートアップは、まず顧客を探す
ミライフは、独自の技術やサービスを持つ中小企業・スタートアップをマーケティングで支援します
ミライフは、広報・ブランディング・マーケティングの戦略策定から実行まで伴走支援するマーケティングの外部パートナーです。大阪・京都・兵庫を中心に全国のBtoB企業、中小企業、スタートアップの支援をしています。
マーケティング戦略や広報戦略、事業戦略などプラン段階から、広報のネタ探し、メディアアプローチ、取材対応などの実行支援まで、丁寧に柔軟にサポートします、ぜひお気軽にご相談ください。
無料カウンセリング(30分/月3社まで)も行っております。お気軽にお問合せください。
ミライフでは、ニュースリリースについて、より効果的になるように改善のご提案をするだけでなく、どのようなニュースにするか企画段階からご一緒し、メディアアプローチまでトータルで伴奏支援しています。