【メディアキャラバン】ネットに出ない情報を求めて

2025年3月17日~19日、関西広報100研究会の会員と、東京でメディアキャラバンをしました。

メディアキャラバンとは?関係構築と現場の理解を

メディアキャラバンとは、自社の製品やサービスに興味を持ってもらうために、複数のメディアに集中訪問をすることです。新製品やサービス発売時に、サンプルやプレスリリースの資料などを持っていくことが多いです。通常は一社で行いますが、他社の広報さんと合同で行うことで、それぞれが知るメディアを紹介することができます。

過去のメディアキャラバンはこちら: 2024年6月10~12日、2022年11月28~30日、2023年3月15~17日

これまでも多くの成果を生み出せました。今年も実施することになり、私が代表を務める「関西広報100研究会」で、会員限定で募集をしました。合計7社が参加して、それぞれが知るメディアにアポを取りました。

今回は、「東京本社の会社に勤め、東京に住む広報」「東京本社だけど関西に住み、リモート勤務の広報」「関西本社だけど東京に住み、リモート勤務の広報」なども加わりました。なんだか複雑ですが、リモートワークの現代においては、どこでも仕事ができることの証明ですね。それぞれの地区のネットワークを駆使し、紹介しあうので多様性も生まれます。

会って話して理解が深まる、媒体の現状

メディアキャラバンの直接的な目的は、企業のPRをして、取材や掲載につなげることです。とはいえ、何度か回を重ねるうちに、もっと本質的な意義がある気がしていきました。それは、メディア側の状況の理解。その媒体は、誰を読者・視聴者にして、何を伝えようとしているのか、変化する社会情勢の中で、どのように今後を見据えているかなどを聞くことです。

たとえば今回、雑誌社を複数訪問しました。紙媒体がネットに押されている昨今、雑誌販売以外の道(研修など)を強化しようとする話をお聞きすることがありました。その他、イベントやデータベース、調査など、新規事業に力を入れておられる場合もあります。

女性誌の編集者からは、「働く女性が当たり前になった昨今、等身大の女性だけでなくロールモデルとなる先輩ワーキングウーマンも積極的に紹介したい」など、求めている情報を知ることができました。

私自身は紙媒体が好きで、『日経新聞』『朝日新聞』を、毎日、紙で読んでいます。雑誌も好きでビジネス系だけでも、『日経ビジネス』『日経WOMAN』『プレジデント』『東洋経済』『AERA』などはよく読んでいます。(文化・趣味系の『文芸春秋』『ecla』『美しいキモノ』『ふらんす』『婦人公論』も、ほぼ定期購読)。一般読者の紙離れが進んでいますが、掘り下げた取材記事、美しい写真など、紙ならではの良さはたくさんあるので、ぜひ残ってほしいですね。

愛読誌も多い日経BP社の前で。Works Human Intelligenceの斎藤七彩さんと

テレビ朝日では、5社でピッチ

以前のメディアキャラバンは、一回の訪問は3社に絞っていました。しかし東京の広報さんから、「こちらでは5-6社同時に訪問し、5分ずつピッチ&5分質疑応答することが多い」と聞きました。テレビ朝日のディレクターさんにアポが取れたので、5社で順番に発表しました。親切な方で、それぞれの説明を聞いて「それはうちの視聴者は、興味を持たない。別の番組〇〇に話したら?」「テレビは絵が必要。面白い場面が撮影できる?」など、一つ一つ感想を言ってくださいました。

NPO法人生態会で定期的にスタートアップのピッチを聞いている私ですが、自分で話すとなると少し緊張しました。なんとかディレクター(およびその番組視聴者)に合うネタを説明したところ、興味を持ってもらい、「それは面白い。密着取材ができるかも」とのコメントをいただきました。引き続き、フォローしていきます。

 

3日で9人、グループ全体で20人に面談

結果的には、テレビ・新聞・雑誌・ネット媒体など、合計20人のアポが取れました。そのうち私は、支援企業と親和性がある9人を訪問しました。メディアの状況が訪問前の予想と違って、用意したのとは別のネタを紹介することもありました・・・

またBtoB専門メディアは、東京に数多くあります。ニッチでも、読者層が合えば、かなり高い確率で話を聞いてもらって取材につなげることができます。

他社の広報さんからも、貴重な情報が

メディアもですが、広報さんからも貴重な情報を得られました。最近注目のメディア、新しい広報の手法、効果的なメディアとの関係など。2か月に一度開催している関西広報100研究会でも、それらの情報交換をしてますが、今回のように、キャラバンを通じて道中で、またランチやお茶をしながらカジュアルに話すのもよいものです。

生成AIが話題の昨今ですが、ネットで調べてもなかなか出てこない濃い情報の数々。会って話して、協力しあってこそ得られるものです。毎日1万歩以上歩いてエネルギー使いましたが、充実した3日間でした。また開催します!

 

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