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【イベントレポート】「広報年間計画の立て方」関西広報100研究会 2025年3月
2025年3月3日、大阪・梅田で 「第76回 関西広報100研究会」 が開催されました。「広報年間計画の立て方」 をテーマに、会員企業の広報さんが自社の広報計画の立て方や成功例・失敗例などを紹介するなど、実践的な知見が共有されました。
広報年間計画の重要性:発信タイミングが大事!
広報活動は 「発信のタイミング」 が成功の鍵を握ります。今回、会員企業や、PRTIMES(リリース配信プラットフォーム)関西支社長からの事例紹介やメディアゲストからのアドバイスでも、政府や業界の動向、世の中のトレンドを先読みし、 適切な時期に情報を発信することが大切だと強調されました。一般的に、広報計画を立てる際には、以下の点に気をつける必要があります。
- 社内のリソースを把握し、発信可能な情報を整理する
- メディアが求める情報を意識し、トレンドを活用する
- 広報施策を事前にカレンダー化し、計画的に実施する
事例①:太陽工業の広報計画
膜構造建築のリーディングカンパニー 太陽工業株式会社の広報 高谷氏からは、年間計画やKPI、具体的な成功・失敗事例など共有いただきました。計画的な活動により、 リリース本数が大幅に増加したり(年10本以下から、年25本以上に!)、社内の情報を把握することで、メディア向けのニュースはもちろん、社員のがんばりを讃えあう社内報などの活動も活発になっていること、大阪・関西万博パビリオンでの自社素材導入事例をタイミングよく広報に活用できていることなど、様々な事例に、参加者一同とても感心しました。
また、オリンピックやサッカーワールドカップなどに関わる事例(例えば、スタジアムを覆うドーム状の膜建築など)を広報する際の、世界的イベントならではの苦労話なども非常におもしろかったです。
事例②:トリプルバリューのスタートアップ広報
トリプルバリュー藤本氏 は、スタートアップの”1人目広報”という立場から、どのように広報活動を立ち上げてきたか、以下のポイントを紹介してくれました。
- 創業者をはじめ社内キーパーソンから徹底的にヒアリング(広報に使える”ネタ”を多く知るために大切!)
- 事業ごとに”旬なタイミング”を整理した広報年間カレンダーで”見える化”徹底
- 社内はもちろん、顧客など社外関係者とも継続的にコミュニケーション
藤本さんは、関西広報100研究会が開催している合同記者発表会にも毎年のように参加し、ブース出展・プレゼンなどでメディアに積極的にアピールしています。昨年も、SDGsをテーマにしたイベントの情報を合同記者発表会で発表し、メディア取材を実現させたそうです。
PR TIMESやメディアゲストからのアドバイスも充実!
さらに、PRTIMESの柏木 関西支社長からは、季節やトレンドに応じたプレスリリースの発信手法について解説いただきました。私もリリース作成の際は、PRTIMESで他社事例を検索しながら内容を検討することが日常ですので、話題化に成功したニュースリリースの事例も数多く教えていただき、とても参考になりました!
新聞社やビジネス誌からのメディアゲストにも、メディアがどのように年間スケジュールを検討しているかをお話しいただき、いろいろな視点からの学びがありました。
単なる情報発信ではなく、戦略的な計画と継続的な対話が、広報活動の鍵となることが、改めて認識できたイベントでした。
関西広報100研究会の「100」とは
関西広報100研究会は2015年1月のスタート以来、2か月に一度のペースで、研究会を開催しています。いつも冒頭に、代表の西山や副代表の方が会の目指すものを説明しますが、その時に話される、関西広報「100」の由来をご紹介しますと・・・
- 100のメディア掲載を目指す(広報さんそれぞれの目標)
- 100人の記者とつながる(すでに達成)
- 100人の研究会の会員を得る(すでに達成)
- 100回の開催を目指す(短期的な会ではなく、長期的に開催)
最後の「100回開催」は、始まった当初は夢のような目標でしたが、2-3年後の達成が見えてきました。毎年のように開催している合同記者発表会も好評です。
毎回の研究会は幹事が交代で企画開催する仕組みで、全員参加型でスムーズに運営されています。
今回2025年3月の研究会では、幹事を務めたディライト株式会社の広報担当 中村氏が、自社施設の結婚式場を会場として提供くださいました。

関西にご縁のある広報さん(本社がある、拠点があるなど)、ご興味あればぜひ、研究会HPもご覧ください。
関西広報100研究会:https://kansaikoho100.jp/
