充実のパソナ女性幹部候補育成プログラム、第一期が無事終了

2021年の大きな仕事の一つは、株式会社パソナ日本創生大学校主催の女性幹部候補育成プログラム(Woman’s Advanced Program:WAP)で、マーケティングの講師をしたことでした。

ビジネス力、プレゼンス力を学び、社会に貢献できる女性幹部候補を育成する、ユニークな合宿形式のプログラムです。10月~12月に淡路島で各月1週間ずつ(計3週間)開催され、全講義が無事終了しました。その内容をご紹介します。

 

全国から集まった、意欲的な18人の女性たち

受講生は、主に東証一部上場企業から派遣された女性幹部候補の方々。金融、保険、物流、化学、不動産、卸、人材、建設、商社、飲食など業種は様々です。年齢層も20代から50代まで幅広く、子連れで参加されている方もいました。淡路島にパソナの保育所があり、研修中はそこを利用できるのです。会社から期待されて研修に来た方々なので、皆さんとても意欲的でした。私の講座では、マーケティングを身近なものとして考えてもらおうと、身近なものを例としてワークショップを多数行いました。女性だけの集まりなので、組み分けも宝塚風にして楽しみながら。

組の名前は、花、雪、星、月、宙の5つ

経営活動のすべてに、マーケティングの視点を

参加企業には材料・部品・卸など法人向けBtoBもあれば、銀行・飲食・小売など一般消費者向けBtoCのビジネスもありました。どのような形態であっても、そこには市場があり、ターゲットとする顧客に独自の商品・サービスを提供して事業が成り立っています。その仕組みについて、マーケティングの基礎である、STPや4P、3C分析などを交えながら、皆で考えディスカッションしていきました。

愛用しているシャンプーを題材に、使い始めたきっかけ、購入経路、値段と自分が感じる価値などを話し合うと、組の中でも全く異なる例が出て盛り上がりました。18人の受講生が使うシャンプーは14種類にもなり、初めて聞くブランドもあって、驚きました。私もP&G勤務時代にシャンプーのマーケティングを担当していたことがありますが、その頃より市場は細分化し、消費者の好みも購入習慣も多様化していることを感じました。

講座のテーマ。経営のすべてにマーケティングの視点を

ビブリオバトルでチーム育成・読書の機会の増加を

連続講座の良さを生かして、準備期間が必要なビブリオバトルを開催しました。お勧めの本について5分程度で紹介し、発表を聞いた人が「読みたくなった本」を投票してチャンピオンを決めるゲームです。本への興味も湧き、組で準備して話し合う機会を作ることでチームビルディングになることを目指しました。

10月の講座で、私から下記の10冊を紹介しました。各組の中でまずビブリオバトルをし、1冊を選び、11月に発表です。経営学やマーケティングに関わるこれらの本、どれもお勧めです。

  1. コトラーのB2B
  2. BtoBマーケティング偏差値 
  3. USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
  4. ファンベースなひとたち ファンと共に歩んだ企業10の成功ストーリー
  5. 「売る」から「売れる」へ。水野学のブランディングデザイン講義
  6. マーケターのように生きろ
  7. ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学 
  8. ひらめかない人のためのイノベーションの技法
  9. シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか
  10. アフターデジタル

 

11月のビブリオバトル決戦、各組で5分間、お勧めの本について発表です。なぜ選んだか、どのような内容か、何が良いのか、お勧めの点はなど、各組とも工夫を凝らして熱くプレゼン。盛り上がりました!皆さん、組で何度も話し合い、開催前夜は遅い時間まで、プレゼン練習をしたそうです。バトルの結果、トップの金賞を獲得したのは雪組の「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」でした。「本屋に行っても普通なら絶対手に取らない題名だけど、今回読んで目が開かされた、会議前に読めば、理論武装をして会議を支配することができる」、との感想です。私も、強くお勧めする本です。

ビブリオバトル優勝チーム

WAPでは、SDGsやESG、新規事業創出、健康経営など、興味深いテーマでの講座がたくさん提供されました。プログラムの様子が、動画で公開されています。私の講義風景も、少し写っています。

(動画:WAPのページより)

ロールモデルが周りにいない、幹部候補として相談できる人がいないという悩みを持つ女性社員のお話を聞くことがあります。今回の受講生は、濃い時間と空間を共に過ごし、貴重な仲間を得ることができたと思います。

以前より私は、組織のどのような場にも女性の存在が必要であり、決裁権のある地位に30%以上がいるべきと信じています。イノベーションを生むには、多様な視点が重要です。今回のプログラムの所感も含め、大阪日日新聞にも寄港しています「女性管理職30%達成を必須にして、企業の勝ち残りを」

 

好評につき、WAPは2022年3月より第二期プログラムを開始予定です。現在、参加者を募集していますので、女性幹部を育成したいと願う経営者、人事の方はぜひチェックください。

明石海峡大橋が見える研修所。日の出・日の入りの時間は特に美しい

淡路島の自然は美しく、ワ―ケーションとしても素晴らしい環境でした。第二期でも講師をする予定です。新しい出会いが楽しみです。