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2025海外視察1:パリ編
2025年6月9日~7月6日、約4週間の海外の旅に出ました。様々な発見や気づきがありましたので、何回かに分けてご紹介します。
今回の旅は、フランスのDijon(ディジョン)開催のマーケティング学会に西山が採択され、発表の機会を持てたことから計画が始まりました(その経緯はこちら)。せっかくなので、仕事や学びも兼ねていろいろ体験しようと4週間の旅になりました。
- 6/9~17 パリ
- 6/17~20 バルセロナ(スペイン)
- 6/20~28 リヨン
- 6/28~7/4 アヌシー・ディジョン
- 7/4-6 移動&帰国
すべてが絵になるパリの街。統一された美しさ
フランスには、2年前にもスタートアップのイベントVIVA TECHNOLOGY(以下、VIVA TECH)に視察に行きました。大学は仏文科だったにも関わらず、フランス語をほとんど忘れており、話せないことが悲しく…。一念発起、昨年から大阪のフランス語学校に通い、語学アプリDuolingoを毎日使って練習しています。「フランス人は母国語にプライドがあり、英語を話さない」などと言われます。が、最近のフランス、特にパリなどの都会は英語を使う方が多く、英語でも問題はありません。ただ、現地の言葉を使うと、ぐっと親しみがわきます。ある時パリのホテルのレストランで、フランス語でコーヒーを頼むと、「フランス語を勉強しているの?いいね!クロワッサンをあげるよ」とおまけしてくれました(やったー)。
フランスは洗練されたイメージやブランドがある国です。実際、美しい建物や公園、セーヌ川の川べりなど、街を歩くだけでも楽しいものです。とはいえ、その裏には厳しい景観規制があります。今年6月のパリは記録的な猛暑でしたが、驚いたことにホテルや公共交通機関でも、クーラーが無いところが多く、とても暑かったです。家庭のクーラー普及率は3割程度だとか・・・というのも、パリの建物は景観の規制があり、クーラーの室外機を出すこともできないそう。しかし地球温暖化が続くなら、住んでいる人には辛い限り。街の美しさを保ちつつ、気候変動に合わせるのは課題でしょう。
- ウフマヨ。マヨネーズが日本と違って美味しいう
- 公園がたくさんあるパリ
- 美しいセーヌ川
- カフェとクロワッサンの朝食
今年パリに来たのは、VIVA TECH視察のためです。どうせマーケティング学会に行くなら、それも見たいと滞在期間を長くしました。第9回目になる2025年の会も盛況で、171か国から18万人の参加者が集まっていました。AI関連の発表が増え、フランスやカナダのAI担当大臣が国家戦略を語り、NVIDIAの会長がキーノートで語るなど、世界の潮流を感じました。NPO法人生態会から、今年の視察レポートを公開しています。
自信たっぷり堂々と。ずーーーっと話している人々
フランスで会った方々は、日本人と比べると圧倒的に話好きが多い印象です。自分の知っている事、意見や考えを延々と話しています。今回、視察の合間に訪問したルイ・ヴィトン美術館では、子ども対象のワークショップをしていました。参加する子どもたちは、堂々と名前を言って意見表明をしていました。
パリの滞在先で、お話し好きのフランス人夫婦と知り合いました。会話を始めるとずーーーっと話され、止めるタイミングが難しい状況でした(汗)。しかしご夫婦や友人のフランス人と話しているのを見ると、タイミングをとらえて話し手が変わっています。待っていても自分の順番にならないので、私も意見を出し説明すると聞いてくれました。空気を読んでほしい、話し終わったらこちらに振ってほしい、など期待してはダメなようです。
日本にいると、自分は人前で話す機会もあり、それなりに説明しているつもりでした。しかしフランスに来ると、意外と自分が、「最後まで言わなくても分かってほしい」「相手に察してもらいたい」と、期待していることを認識しました。私も、日本人なんだなあと自覚した次第です。
- ルイヴィトン美術館 Fondation Louis Vuitton
- ファミリーデーで家族がたくさん
- 公園には村上隆の展示
- 宿泊場所近くの地元の教会。日曜日はミサに参加も
円安の激しい中、現地でがんばる日本人は
日本人の起業家、スタートアップ社員、アーティスト、仏文学の留学生など、パリ在中の日本人6人にお会いしました。滞在時は、1€(ユーロ)170円位で、レストランの昼食で30〜50€しました。価格が高いこともあり、こちらでは外食よりは家に友人を呼んだパーティーが多く開催されるようです。
パリに住むのは不便や大変さも多くありつつ、個人主義で人のことを気にしない文化は生きやすい、という意見を日本人から聞きました。実際こちらでは、人種も多様でファッションや髪形なども、本当にいろいろです。自由と独立、意見を明確に述べることができる、それが居心地の良さにもなり、自由を感じました。私も以前から夢だった、「着物(浴衣)でパリの店でワインを飲む」を実現しました。
- 起業家のシンノラの今井さんと
- パリのWeWork
- パリで着物を
- オリンピック選手が練習したプールは3€で入れました
パリで過ごした後は、バルセロナでスリに会うというトラブルが・・・そしてリヨンやディジョンで過ごすことで、フランスの地方都市の魅力を発見しました。今後また、ブログでご紹介します。
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