流行語から見る2024年のトレンド:企業PRを考えるためのトレンド分析

2024年もさまざまな出来事が社会の注目を集めました。この記事では、毎年の世相を象徴する流行語大賞の2024年の”ノミネート語”から、トレンドを振り返り、企業の情報発信に役立つポイントを考えてみたいと思います。

2024年流行語大賞ノミネート語一覧
「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン新語・流行語大賞  2024年ノミネート語一覧  出展 https://www.jiyu.co.jp/singo/

政治・政策、社会課題からの流行語

企業のPR広報担当として、常に意識し先を読んでおきたいのが、このカテゴリーです。自社の属する業界の動向、新たな規制の可能性、新商品・新事業の機会など、あらゆる場面で関係していますし、メディアが一斉に取り上げるタイミングも、政策など社会の動きにあわせていることが多いです。今年のノミネート語では、以下のような流行語がこのカテゴリーですね。

  • カスハラ
  • 新紙幣
  • 新NISA
  • マイナ保険証一本化

「カスハラ」については、ミライフがご支援をしている株式会社インタラクティブソリューションズが開発した、カスハラ対策のAIサービスについて、2023年後半から継続して数多くのメディアに取り上げられており、社会的な関心の高さを実感しています。

過去記事:日経新聞から広がるメディア掲載:カスハラ対策にもAI活用!「iRolePlay」

電子版(有料)では、カスハラ客にロールプレイで対応している様子が動画で紹介

 国際的なイベントからの流行語

今年は、パリオリンピックや大谷翔平選手のメジャーリーグでの活躍など、スポーツの国際的ニュースが豊作でした。また、ノーベル平和賞の受賞もビッグニュースでしたね。どの選手が活躍するか、誰が受賞するかなど、結果の予測まではできませんが、自社が関わる分野があれば、事前に関連ニュースを準備しタイミングよく情報発信するなど、企業が主体的に関わることができるのがこのカテゴリーです。今年の代表的な流行語は以下の通りです。

  • 50-50
  • 被団協
  • ブレイキン
  • 初老ジャパン

来年はいよいよ大阪・関西万博です!6ヶ月間という長期間、大規模な国際イベントが大阪で開催されるということで、来年の盛り上がりは非常に大きいものになるはずです。大阪が拠点のミライフとしても、”一生に一度”になりそうな貴重な機会を存分に楽しみ、日本や関西の発展に寄与する機会にできればと思っています。

ミャクミャクと生態会メンバー
2024年9月、関西の中小企業が合同で開催した記者発表会でも、万博キャラクター ミャクミャクが大人気でした。 過去記事「記者発表会から見るPRの重要性 :関西広報100研究会 第7回合同記者発表会」より

SNSやデジタル新技術からの流行語

  • BeReal
  • 猫ミーム
  • 界隈
  • アザラシ幼稚園

デジタルの影響力とそのリスクが連日話題になり、毎年、数多くの流行が生まれていますが、予測は非常に難しい!私も、ノミネートされた流行語くらいは理解しておきたいと、毎年、後から調べたりしています。

写真共有アプリ「BeReal」は若者に流行っているSNSで、企業キャンペーンなどに利用される例も少しずつ見られるようになりました。フランス発のSNSだということは、ノミネート語の説明文で初めて知りましたが、どうやら数年前のVivatechにも出展していたようですね。(今年のVivatech@パリの現地レポートはこちら

猫ミームに代表される「ミーム化」については、過去記事「カンヌライオンズ2024からみた、日本のPRとマーケティング」で、以下のように解説しています

ミーム化とは、インターネットを介してある動画や画像や言葉などが模倣を繰り返しながら広く拡散されていくことで、TikTokでバズった動画と同じものを皆が真似しあうことがその典型です。

オランダの動物保護活動が突然話題になった「アザラシ幼稚園」もSNSの投稿がきっかけです。誰もがSNS上で簡単に発信できるようになった現在、PRなどの企画を考える際に、「参加」しやすさまで考えて設計することが当たり前になるかもしれませんね。

そのほか、「消費や生活スタイルからの流行語」として、再ブームの「アサイーボウル」やインバウンド増加による現象(「インバウン丼」、「コンビニ富士」)、「スポーツ、カルチャー、エンタメからの流行語」としてTikTokでバズった楽曲(「Bling-Bang-Bang-Born」、「はいよろこんで」)、TV番組から「はて?」「ふてほど」などがノミネートされています。

流行の背景に注目して、自社のマーケティング戦略の参考にしよう

どんなきっかけで、いつどのように流行が生まれるのか、背景を読み解くことで様々な学びがあります。自社のサービスや商品を顧客に知ってもらうためには、いつどのように情報を発信し拡散させていくのか、企画をしっかり考えることが大切です。”流行語”にもぜひ注目いただき、自社で活用できる例がないか、探してみてください。

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