最新トピックス
日本マーケティング学会2024で発表しました:海外から日本進出の成功要因
2024年10月13日、法政大学で開催された、日本マーケティング学会のカンファレンスで発表しました。マーケティングに関して気になるテーマでまとめたいと、2018年から2年に一度、論文を作成して日本マーケティング学会に応募しています。今回は4回目の挑戦です。過去のテーマのまとめ
テーマは「海外から日本に進出するスタートアップ企業の成功要因」
2024年のYear Compassに、「海外に関係する仕事をしたい」と書きました。今年はその方面にアンテナを張って活動しています。(YearCompassとは) それもあってか最近、海外のスタートアップの日本進出について、相談を受ける機会も出てきました。しかし関西のスタートアップの状況についてはある程度分かるものの、海外のスタートアップについては、まだまだ知識が足りません。そこで仕事にも生かせるように、「どうすれば、海外のスタートアップが日本で成功するのか?」とテーマを設定して、調査や考察をすることにしました。
幸運にも、NPO法人生態会を通じて、海外のスタートアップを日本で成功させるために活動・支援してきた方々にインタビューができました。その結果を分析して、まとめた論文を提出し、無事採択されて発表となりました。論文概要はこちら。
大教室で発表をし、会場からの質問に答えていきます。コメンテーターは、小樽商科大学院の先生。「論文の結論として導かれたことは、大企業とはどう違うのか?」など、鋭い質問をいただきました。当たり前に思っていたことですが、スタートアップだから必要な要因は、スピードです。資金も人も限られた状況で、早期に結果を出さなければいけません。その点をもう少し深堀して、説明していく必要があることを認識しました。
どこかで見つかる、興味のあるテーマ
今年のカンファレンスは、論文58件、ポスター99件(一般46件、U24は53件)の発表がありました。すごい数ですね。全国各地から、様々な業種や分野で調査や分析がされています。会場をうろうろして発表を聴いたり、ポスターを覗くだけでも、関心のあるものが何か見つかります。
こちら、「CMO主導 VS 現場まかせ」マーケティングが長期的な業績に及ぼす影響の数値シミュレーション というタイトルに目を引かれ、発表者の旭化成の方に説明をお聞きしました。上場企業3,000社の決算短信や組織図の情報を集めて、分析されたそうです。かなりの手間と、根気が必要ですね。力作です。
分析結果としては、CMOありなしでROIC(資本効率指標)に大きな差はないものの、製造業の2業種(科学と電気機器)では、固定資産売却率で差が見られたそうです。注力する市場やしない市場がはっきりしているから、撤退を判断しやすいのではとの考察でした。確かに、製造現場からは撤退の提案など、なかなか出てこないでしょう。
以前私が勤めていたP&Gで、マーケティング部の私が、ある事業の撤退を提案したことを思い出しました。それに至るまでに様々な試みを行い、改善強化をしたのですが、分析の結果、止めるという結論になりました。外資系企業は、事業の売却や撤退も早いと言われます。日本企業はマーケティング部がなかったり、CMOがいないところも多いので、そうなるのかもしれません。ちなみに旭化成には、CMOはいないそうです…
U24の発表は、大学生や院生が主です。こちらは愛媛大学から来た学生さんたちのポスター発表です。大学時代にマーケティングの研究をして学会で発表するなんて、良い経験ですね。
私が卒業した、同志社大学ビジネススクールから、今年6名が発表されました。マーケティングの山下貴子教授の励ましで、皆、がんばって論文作成しました。卒業しても学びを継続し、生涯学習を続ける学友と、根気よく指導をされる先生には敬服します。
日本マーケティング学会から、当日のレポートも公開されています。こちらもどうぞ。また興味あるテーマが見つかれば、挑戦したいと思います!
ミライフは、独自の技術やサービスを持つ中小企業・スタートアップをマーケティングで支援します
ミライフは、広報・ブランディング・マーケティングの戦略策定から実行まで伴走支援するマーケティングの外部パートナーです。大阪・京都・兵庫を中心に全国のBtoB企業、中小企業、スタートアップの支援をしています。
マーケティング戦略や広報戦略、事業戦略などプラン段階から、広報のネタ探し、メディアアプローチ、取材対応などの実行支援まで、丁寧に柔軟にサポートします、ぜひお気軽にご相談ください。
無料カウンセリング(30分/月3社まで)も行っております。お気軽にお問合せください。