2024年のマーケティングトレンド予測と広報PRの戦略

今年は新年早々、さまざまな出来事がありました。まさに予想のできないことばかりでした。政治の世界でも今年は激動の1年が予想されており、我々PR担当者にとってはトレンドへの感受性が求められる1年になりそうです。

ミライフの代表・西山がブログ記事「未来を考え、生活をデザインする:ミライフの2024年」で述べたように、ミライフの屋号には、「未来を見つめ、将来のよりよい生活を考えたい」という熱い思いが込められています。

そこで今回のブログでは、広報PRの視点から未来を切り拓くための戦略について焦点を当ててみたいと思います。日々進化するマーケティングの世界で、新たなトレンドがどのように展開されつつあるのか、そして我々がどのようにその潮流に乗るべきかについて、探っていきます。

2024年のマーケティングトレンド予測と広報PRの戦略画像は「マーケティング」「トレンド」「2024」といったキーワードを基にAIで作成

トレンド1. タイパ:時間を最大限に活かしたい願望への対応

2024年は、「タイパ」がビジネスにおいてさらに広まり、定着すると考えています。特にZ世代のトレンドとして語られることが多かったタイパですが、「時間を効率的に使いたい」という願望は今や全世代共通の認識に広がっていると言われています。企業は新しい商品やサービスを模索したり、現状のサービスをタイパ目線でアップデートしたりする必要があります。

広報の視点からは、製品やサービスが時間を節約し、効率を向上させることを積極的にアピールすべきです。例えば、プロモーションキャンペーンでは、「あなたの時間を大切にする」をテーマに据え、商品やサービスがユーザーの日常を効果的にサポートすることを強調します。

具体的なアイデア例:
タイパ目線によるプロダクトデザインの最適化: より直感的で使いやすい商品やサービスを提供し、操作時間を最小限に抑えることを広報PR目線でアピールします。
タイパの成功事例の発信: 製品やサービスのユーザーのタイパ成功事例を積極的に共有し、他のユーザーに対してアピールしたり、ノウハウを共有できるようにしたりします。SNSなどで発信することで共感を呼ぶこともできます。

私は元々効率、時短が大好きだからかもしれませんが、この「タイパ」に最も注目しています! 日頃から「この時間っている?」「これって同時にできないの?」など、時間に対して意識をしており、そこから企画のヒントを得ることも多いです。

トレンド2. 没入感:顧客との深い結びつきを生む取り組み

2024年は「没入感」が広告やエンターテインメントの分野で特に重要視されると考えています。Apple社の「Apple Vision Pro」や東京お台場の「イマーシブフォート東京」など、没入感を提供する新しい機器や施設が登場する中、企業は没入体験を提供することで顧客との結びつきを深め、ブランドロイヤルティを高めることが期待されます。

例えば、商品の発表や広報イベントでは、没入型コンテンツやVRを活用して、顧客に新製品やブランドのストーリーを感じさせることができます。また、没入施設や体験型キャンペーンを通じて、ブランドの独自性をアピールすることができます。プレスリリースにおいても今年は「没入感」「イマーシブ」といった言葉の使用が増えると考えられます。

事例:没入体験の「イマーシブ・フォート東京」、24年3月1日開業
事例:イマーシブ(没入感)の時代-「非傍観型トキ消費」という消費活動
プレスリリース例:新たな旅のキーワードは「イマーシブ体験」と「ナイトタイムエコノミー」『じゃらん』2024年注目の旅トレンドを発表!

具体的なアイデア例:
新しい手段による没入体験: 生活者はタイパを志向する一方で、刺激的な体験にはより深く没入したいと考えています。これまでにない方法で没入感を味わえる方法を開発して、アピールしたいところです。

トレンド3. 推し活:大人も楽しむ、共感の新しい形

「推し活」はアイドルやアニメだけでなく、広範な年齢層に広がりつつあります。企業は、商品やサービスを通じて共感を生むキャンペーンを展開することで、ファンとの絆を深めることができます。例えば「大人の推し活」が普通のことであるという立場に立って企画することで、新たな年齢層の利用を促すことができるかもしれません。

広報活動では、愛される要素や商品の魅力を強調し、ファンとのコミュニケーションを大切にし、共に推し活を展開できる素地を作りましょう。SNSを活用してユーザーの声を積極的に拾い上げることも大切です。

具体的なアイデア例:
推しメンバーのストーリー化: 商品やサービスに携わるスタッフやクリエイターのストーリーを共有し、ブランドとファンとの結びつきを強調します。

トレンド4. ナイトタイムエコノミー:夜の魅力を最大限に引き出す

外国人観光客の再増加に伴い、「ナイトタイムエコノミー」が注目を集めています。18時~翌朝6時までの時間帯を活用した経済活動のことで、2019年に観光庁がナレッジ集を発表したことから注目され始めました。今地方自治体はこぞってナイトタイムエコノミー対策をしています。

広報PR戦略としては、夜のイベントや特別なプロモーションを展開し、都市の夜の魅力をアピールしたいところです。自社で展開が難しい場合でも、SNSを通じて近隣の夜のエンターテインメントや観光スポットを発信することで、地域との連携を強化し、注目を集めることができるかもしれません。

事例:「日本の夜」はつまらない? 「せんべろ」「毒キノコ」で訪日客にアピール
事例:宇都宮の夜の消費を拡大 「ナイトタイムエコノミー補助金」
事例:ロンドンは4兆円!ナイトタイムの「経済効果」

具体的なアイデア例:
夜間限定の特別なイベント: 夜に開催される限定イベントやプロモーションを展開したり、夜にしか提供しない飲食メニューを提供したりします。
外国人向けの夜の特典: 夜に訪れる外国人観光客に対して、特別なサービスや割引を提供します。

今回取り上げた「タイパ」「没入感」「推し活」「ナイトタイムエコノミー」の4つのトレンドは、それぞれが社会の変化や消費者の欲望に応える形で躍進しています。また「AI活用」も去年に引き続きのトレンドと言えます。ちなみにこのブログのタイトル画像に使用している画像も「マーケティング」「トレンド」「2024」といったキーワードを基にAIで作ったものです。

これらのトレンドに焦点を当てた広報戦略が、企業やブランドの競争力を向上させ、2024年の市場での存在感を高めることでしょう。ミライフは、今年もトレンドの一歩先を予測し、企業の皆様と共に新しい未来を創造していきます。皆様今年もどうぞよろしくお願いいたします!

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