ニュースは「ある」ものでなく「つくる」もの

ミライフの森令子です。
自社がニュースに!そんな時、どのメディアでどんな見出しがいいだろう・・・と “妄想”したことありますか?

新商品発売、サービスのアップデート、社長人事…など「社内報ではトップニュース」でも、社外の人にとっては関心のない話。そのまま工夫もなくニュースになることはありません。

良い商品・サービスが「ただ、そこにある」だけでは誰にも知ってもらえません。どんな情報を発信するのか?どんなニュースになるのか?どのようにシェアされるのか?など、情報を発信した後の「広がり」をイメージしてみましょう。

情報発信、チャネルは多様化

情報発信する先の、メディアは、どんどん多様化しています。それを整理した「PESOモデル」という言葉があります。

PESOモデル(ペソモデル)とはPaid(広告=買う)メディア、 Earned(記事を獲得する)メディア、 Shared (共有する)メディア、Owned(自社所有)メディアの頭文字をとったもの。今までのPRにおいては、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌の「4マス」と言われたメディアが常識でしたが、WEBメディアやSNSの浸透、その進化・発展によって4マスの影響力が下がり、この頭文字4つのメディアが、PRの新たな領域、定義とされてきています。

PR Table Community より

「うーん、種類だけでも4つもメディアがあるなんて…」と思った方! 実はこれ、大きく2つに分けて考えることもできます。

一つは、Paid(広告)Owned(自社HPなど)“自分が伝えたいことを伝えるメディア”です。

もう一方は、Earned(ニュースサイト、新聞、TVなど)Shared(SNS)。こちらは、 “(自分・自社以外の)他人が伝えたいことを伝えるメディア”で、それぞれ情報の切り取り方が全く異なります。

新聞やテレビ、SNSなどでニュースが広がっていくには、他人に“伝えたい!”と思ってもらう=“他人の心を動かす”ことが大事。「面白い!」「感動した!」「すごい!」「役に立つ!」など、受け手がどう感じるかを想定し、それを実現するためのアピールポイントを徹底的に考えるのがPRの難しさであり、大変面白いところです。

 

ニュースのキーワードは“共感”! PR必読本「共感PR」

「人の心を動かすニュースとは?」を考える際に、大変参考になる書籍をご紹介します。

心をくすぐり 世の中を動かす最強法則「共感PR」

この本でも “共感”というキーワードで、他人の心を動かす/人に伝えたくなることがPRにとって必要不可欠だと強調しています。

個人が自ら発信したくなる情報かどうか

誰かに話題にされない限り、絶対に商品やサービスは広まらない

そして、共感を得る&バズる情報発信のために考えるべきポイント(PR戦略)が「8×3の法則」として、わかりやすく解説されています。

 

強みを探り、消費者の立場で検証する

「8×3の法則」の「8」は、新規性、優位性など8つの性質。この性質が、PRしたい自社の情報にあるか、どうやったら付加できるかを、一つ一つ順番に検証して、強みを探すのです。

例えば「優位性」については、こんな例が紹介されています。

 

高級オーダーメイドスーツのお店×若手職人を育成する学校

数多ある高級オーダーメイドスーツの生地や縫製がいかに上質かを訴えるだけではPRとしては弱い。でも、老舗の職人の経験と技を生かした学校という話題があれば、そこを銀座テーラーにしかない強みとして打ち出せます。まさにここが「優位性」です.

このお店では、学校がウリになるとは考えてもいなかったそうですが、それをPRしたところ、多数のメディアで紹介され、しかも「いいものを丁寧に作って、大切に長く着るための技術や文化を継承しよう、という思いに共感するお客さん」が増えたそうです。

さらに、「8×3の法則」の「8」で考えた強みが、果たして消費者に受け入れられるのかを、社会、メディアなど社外の「3」つの視点で見直し、共感される&バズる情報として練り上げてから発信するというのが「8×3の法則」。まさに、PR戦略の策定手順が理解できます。

シンプルで網羅性があり、どんなビジネスでも当てはめることのできる法則ですので、詳しくは読んでみてください。

社外の視点は、PR担当者独特のスキル

社外の視点というのは、社内でも“PR担当者”だけが持つ、独特の視点です。社会が、メディアが、消費者がどう感じるかということを、完璧でなくとも“妄想”すること。この本の表現を借りると“強制的に社外の視点を取り入れる”ことは、PRの成功率を少しでも上げる方法であり、自社が社会とつながる大事な活動でもあります。

ぜひ、「ニュースづくり」にチャレンジしてください。