情報収集の力をつけるには

情報収集の研修実施。価値創造人材を目指して

先日、IT企業の管理職の方々に、情報収集について研修を行いました。マーケティングや広報活動の中で、情報収集やリサーチは欠かせません。顧客を理解する、市場を知ることは基本です。今回は、「顧客へ価値ある提案をするために、まずは効果的な情報収集が必要」ということでの研修です。2時間の集中研修を今月と来月、2回にわたって行います。その一部をご紹介します。

顧客ニーズや市場動向をどう収集するか、皆さん熱心に参加いただきました

情報の種類は3つ

情報には3つの種類があります。

  1. 数字や文字などのデータ:ある会社の業績を調べたいときに、まず見る決算短信。売上高〇円、売上総利益〇円・・・など漢字と数字が並んでいます。これだけを見て、会社の業績や問題点、隠している情報まで分かるという中小企業診断士の話を聞いたことがありますが、ほとんどの人にとっては、漢字と数字の羅列ですね。
  2. インフォメーション:構造や体系を踏まえ、整理した情報のことです。決算発表の時期に会社の業績が新聞で紹介されていますが、どこを紹介するかは様々です。「売上高1兆円を突破!」と額が大事なこともあれば、「営業利益大幅ダウン、ガソリン値上がりが影響」など利益の説明が詳しく出ることもあります。数字や文字情報から、整理された情報です。
  3. インテリジェンス:スパイが敵の情報を探るときに使われる、諜報のことです。様々なデータや情報を分析し、それを解釈して行動を考えることです。情報の意味を理解し戦略を考える、これができて初めて情報収集は価値を生みます。

あふれる情報の中から、適切なものを探すには

インターネットやSNSの登場で飛躍的に増えた情報。効率的に情報収集をするのは、とても難しいものです。実はインターネットの情報は玉石混交で怪しいものも多く、使いこなせるのは、かなりの上級者です。アナログの新聞や雑誌は、記者や編集者の目が入り、裏を取っているので、ある程度は信頼できます。インターネットは過去の検索履歴に応じた結果が出てきたり、SNSでフォローする人が自分と近しい人ばかりで、偏った情報が集まりがちです。紙の新聞や雑誌の一覧性、興味がないものも目に入る良さは、貴重です。私も新聞は経済紙と一般紙、雑誌は5つほど定期的に購読しています。

一方、ネットならではの情報として効率的に情報収集ができることもあります。Google Scholarは、論文を専門に検索できるサイトです。「巨人の肩の上に立つ」とありますが、学者や研究者が専門的に調べて論文としてまとめたものを読めば、高い視野から現状を理解することができます。

国内外の研究論文が検索できる、検索サイト

 

論文には、先行研究や参考資料が掲載されています。すでに著者が相当に調べた上での新しい発見や提言となり、自分で一から調べるより効率的です。今回のセミナーで、オンラインとオフラインの商談はどちらが良いかと聞かれました。調べるとすでにいくつかの論文があり、立証されているものがありました。

他にも、新聞や雑誌、専門誌の掲載情報が調べられる日経テレコン、10万人の専門家からスポットで相談できるビザスクなども、有料ですが情報源としては役立ちます。世の中のエッジ・新しい取り組みへのアンテナをはるにはPR TIMES@Press(アットプレス)、先端のスタートアップの情報が分かる Tech Crunch なども見ておきたいですね。

最重要の非公開情報「顧客との対話」を効果的にするには?

研修では、顧客と話すときの注意点、アイスブレイク、ヒアリングのワークショップも行いました。普段、うまく話そうと意識しても、「聞くこと」は忘れがち。ワークでは様々な気づきがあったと、発表がありました。

スイッチオンの傾聴(相手に集中する)が、信頼関係を構築します

 

今回、情報収集の研修をするにあたり、たくさんの関連情報を収集しました。その中でもこちらの本は、特にお勧めです。

コンサルティング会社出身でデータサイエンティストの著者による、情報収集のフレームワークや学習方法、ケーススタディなどの紹介です。

 

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