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【イベントレポート】IVS2024 KYOTO スタートアップの祭典、京都で開催
2024年7月4〜6日に京都で開催された日本最大級のスタートアップカンフェレンス IVS2024 KYOTOに、ミライフ西山・森が参加しました。
IVS2024 KYOTO(会場:京都パルスプラザ)はスタートアップ関係者が集うイベントで、京都では昨年6月に続き、2年連続の開催となりました。今年は過去最多1.2万人が参加し、198のセッションと307のサイドイベントなどが催され、大変な盛り上がりでした。
テーマは「Cross the Boundaries」、国籍、宗教、性別、職能など様々な壁を越え、社会経済の課題を解決することを目指した、多様でグローバルなイベントです。
初日のメインステージでは、岸田首相のビデオメッセージに続き、京都府の西脇知事や国会議員などが登壇、京都をあげての歓迎ムードで始まりました。
どのセッションでも性別・国籍・職業など様々な登壇者が議論を交わしていました。特に、今年新設されたEmpowerHER LOUNGEでは、多くの女性起業家やビジネスリーダーが登壇していました。主要7ステージでのセッションの女性登壇者比率は女性39.9%、男性60.1%。国内の他のビジネスイベントと比べ、女性の活躍が実感でき、とても好印象でした。
2日目にはピッチイベント IVS2024 LAUNCHPAD KYOTOが開催され、海外スタートアップを含む300社以上の応募から15社がピッチを行いました。優勝したのは、世界最高効率の自動倉庫システムを製造・販売するRENATUS ROBOTICS株式会社でした。
著名な経営者や、注目スタートアップが集結。エネルギッシュな熱気がすごい!
参加しているのは、起業家、投資家(VCもCVCも)、スタートアップへの転職・就職希望者、採用担当など。それぞれが新たな出会いを探し、つながりを求める熱力がすごかったです。
いわゆる展示会とは異なり、展示ブースは並んでいるものの、あまり注力していない様子でして、セッションで集客した参加者同士がつながり、まさに”お祭り”のように楽しんでいました。メディアやSNSでよく見る起業家や経営者がいたり、東京都知事候補(当時)が選挙活動に来ていたりと、会場の雰囲気も明るく賑やかでした。
メインステージ以外に小ステージが6ヶ所もあり、セッションは質量ともに充実していました。日本語だけでなく英語のセッションもあり、関西にいながら新鮮でグローバルな内容を聴くことができました。CVC各社のリバースピッチも、公開されている投資方針以上の突っ込んだ内容だったり、登壇者の表情や話し方などから社風が伝わってきたりとリアルイベントならではの情報量でした。
アフリカ投資、WOMEN in TECH などセッションのテーマは多種多様!
森が個人的に印象的だったグローバル&多様性を象徴するセッションを二つご紹介します。
アフリカ投資がテーマの「アフリカの未来を切り拓くスタートアップ企業の動向」
投資家(SBIインベストメント、Novastar Ventures)、起業家(VunaPay)、公的機関(JICA)の各代表を招いたパネルディスカッション。アフリカを専門としたファンド運用をしているNovastar Ventures 山内氏は、
最初は苦労も多く、前例がなく、孤独だった。我々がアフリカ向けVC投資の1/3を占めていた時期もある。現在も苦労は多いが、こうやってアフリカ投資について発信できること、アフリカが援助の対象ではなく、投資の対象だと認識されてきたことが感慨深い。
アフリカではスタートアップが社会を動かすなど、他のマーケットではない体験ができる。大きな資金でなくても、何万人もの生活を変えることができる。日本人も、ぜひもっとアフリカに来て欲しい。
と話していました。また、SBIインベストメント 山田氏は、
2022年にアフリカ企業への投資を始めた時は我々も素人だった。投資する、事業を始めるなど自ら動き出すと情報が入ってくる。”旗をたてる”ことで、案件が入ってきたり、つながりが生まれたりする。
と話しており、挑戦することの大切さが、よく伝わってきました。
テック業界での女性活躍推進に関するグローバルセッション「Women In Tech – BeyondCeilings」
EmpowerHER LOUNGEでは、テック領域での女性活躍を推進する世界的組織 WOMEN IN TECH GLOBALファウンダー& CEOのAyumi Moore Aoki氏が登壇していました。今年6月のパリのViva Technologyでも、WOMEN IN TECH ブースは活気があり、私も話を聞きました。こうやって日本での活動を京都で聞くことができ、活動の広がりを実感しました。
ちなみに、このセッションに登壇されていた女性起業家 鈴木萌子氏(tailor innovation 代表)は、フランスのスタートアップ政策 フレンチテックの東京コミュニティ(La French Tech Tokyo)の理事でもあります。やはり、パリのVivaTechでも鈴木氏の姿をお見かけしました。
リアルイベント参加の意義:トレンドを体感し、つながりを作る
IVSは、オンライン配信なしのリアルイベントであり、会場外でも多くのサイドイベントが開催されました。人が動くことで地元経済にも貢献しています。2日目・3日目に参加したミライフ代表の西山は、京都のタクシー運転手さんから「スタートアップやビジネスマンは、効率重視でタクシーに乗ってくれる。IVSのおかげで大忙しで、いいねぇ」との感想を聞いたそうです。
最新のトレンドやビジネスモデルを知り、スタートアップ界隈の方々とのネットワーキングすることで、多くの気づきがありました。関西企業の登壇が目立たなかったのは残念ですが、京都での開催で、関西のスタートアップエコシステム活性化にも寄与したはずです。ミライフの顧客企業へのご支援にも役立てていきたいです。
ミライフは、独自の技術やサービスを持つ中小企業・スタートアップをマーケティングで支援します
ミライフは、広報・ブランディング・マーケティングの戦略策定から実行まで伴走支援するマーケティングの外部パートナーです。大阪・京都・兵庫を中心に全国のBtoB企業、中小企業、スタートアップの支援をしています。
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