2025海外視察2:リヨン編 〜59歳の語学学校+ホームステイ体験〜

2025年6月9日~7月6日、約4週間の海外の旅に出ました。前回のパリ編 ~スタートアップ取材と人との交流~に続き、今回はリヨンの滞在記(6/20~28)をお届けします。

夢が叶った1週間、リヨンでの学びと暮らし

大学時代に仏文学を専攻したものの、社会人以降はフランス語と離れていました。2年前にパリに行った際、全然話せないことにショックを受け、昨年からフランス語の勉強を再開しました。今年も取材や学会でフランスに行く機会があったので、思い切って滞在を延長し、59歳にして長年の夢の「語学学校+ホームステイ」をしました。

リヨン都市圏の人口は約230万人で、パリ都市圏(720万人)に次いで人口が多い大きな街です。緑豊かで落ち着いている一方、ポール・ボキューズを生んだ美食の街で、美味しいものが一杯。日本人にも人気の『星の王子様』の著者、サン・テグジュペリの出身地でもあり、王子様の絵や商品があちこちにあります。治安も良いようで、子どもが一人で通学しているところも見かけました(パリでは、必ず親が付き添っていました)。

フランス人家族のおうちに滞在

私が滞在したホームステイ先は一軒家で、雑誌に出てきそうな素敵なおうちでした。どの部屋もよく整えられて快適で、なんとプールやバスタブもありました。可愛い柴犬二匹と猫1匹もいて、癒されました。犬達はよくしつけられ、いつも静かでおとなしいので感心。フランスでは、電車や店でもよく犬を連れている人を見かけました。2時間以上移動する列車の中でも、飼い主の足元でじっと静かにしている犬に、驚いたものです。

滞在先の家族構成は、ご夫婦と3人のお子さん。上の2人は独立され、その部屋の一つを使いました。初めの挨拶で、19歳の息子さんが自然にビズ(ほっぺにほっぺを寄せて「チュッ」と音を立てる挨拶)をしてくれてドキドキ(人生初体験!)。料理好きなお父さんは、毎日おいしく健康的な食事を作ってくれました。出張も多いバリバリ働くお母さんとは、仕事や子育てなど共通の話を楽しみました。大人のホームステイの醍醐味でした。まだまだつたないフランス語ですが、スマホの翻訳アプリも駆使しつつ、伝えたい思いでがんばりました。

10代の学生と机を共に

語学学校はB1のクラス(生徒12人)で、トルコ・スイス・メキシコ・ドイツなど、様々な国の留学生がいました。ちょうど夏休み期間で、17歳や18歳など高校生も!自分の子どもより若い学生達でしたが、文法問題や会話練習に一緒に取り組みました。先生の説明や指示は、もちろんすべてフランス語です。ラテン語圏の生徒にとって、近い言語の仏文法は簡単なようでしたが、私は関係代名詞(laquell やdont等)の使い方がよく分からず、苦労しました。練習問題が半分もできないことがあり、文法をもっと勉強しなくては…と思いました。一般に、「日本人は文法ができても話せない」と言われます。が、年の功なのか私は会話の方が楽で、お互いの国の紹介、趣味や文化についてなど、人生経験を駆使してたくさん話しました。

学校主催のリヨンの街巡りや、チーズ講座に参加したのも、楽しい思い出です。フランスには1200種類以上のチーズがあるそうで、お店の方や先生の解説を聞きながら、みんなでワインを一緒に飲み、おしゃべりしました。

動物園ツアーにも参加申し込みをしましたが、最小人数の4人に満たないとキャンセルに・・・気を取り直して1人で行くと、遠足に来ている子どもたちが一杯いました。5、6歳位の子と先生の会話なら分かる場合もあり、耳をすませました(10歳位の集団は無理)。

— Attention ! (気をつけて)
— Prenez la main ! (手をつないで)
— On y va, les garçons ! (みんな、行きましょう)
— Oh, c’est une girafe ! (おお、キリンだ)
— Regardez, c’est un pélican ! (見て、ペリカンだ)

フランス語の名詞は性があり、girafe(キリン)は女性名詞、pélican(ペリカン)は男性名詞です。語源や伝統によるもので、覚えるしかないとか。
この動物園は何と無料。リヨンにはたくさんの大きな公園があります。広い芝生でのピクニックは、気持ち良いです。

仕事もしつつ、学んだ1週間。

語学学校の授業は午後に3時間程だったので、午前中は日本とオンライン会議やリモートワークをしました。日本とのオンライン会議(仏7時、日本14時)は、音声も良くスムーズで遠方から参加しているのは分からなかったのでは。メールやSlack、チャットワークは毎日確認して、プレスリリースも配信。ネットがあれば世界どこでも仕事できる時代で、便利ですねぇ。

今年のフランスは記録的な猛暑で、リヨンでも36度の表示を見ました。が、学校や公共機関に冷房がほとんどなく・・・仕事をするために、シェアオフィスを半日借りたこともありました。インターネットで探すとたくさんのシェアオフィスが出てきて、簡単に予約ができました。何でも高いフランスですが、シェアオフィスの料金は5時間で27.16(4,700円)と、大阪の梅田で借りるより安かったです。

スーパーで買ったお寿司とペリエは、10.35€(1,791 円)でした。昼ご飯を、1000円以内に抑えたい関西人ですが、フランスでは難しいですね。

今回の留学で学んだのは、「夢はかなう!」「まだ進歩できる!」ということ。

普通の旅行では得られない、多くの気づきや学びがありました。日本では1週間などすぐ過ぎますが、リヨンでは毎日が刺激的で濃く、思い出が一杯です。

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