IT×飲食×自動車販売、異業種3社が集う「女性活躍セミナー」で越境学習を実践

ミライフがマーケティング支援をしている京都本社のIT企業 株式会社KYOSOでは、自社を含めた3社で「女性活躍セミナー」を共催しています。ミライフもセミナーの企画段階からご協力しており、マーケティング講座で講師として登壇したり、講座の学びを活かしたアウトプット会ではフィードバックを担当したりと、さまざまな形で参加しています。異業種の企業が人材育成で協力しあう素晴らしい取り組みとしてご紹介します。

このセミナーは、お酒の卸販売を中心に自然派ワインのアンテナショップなどを展開する株式会社小松屋、フィアット・マセラティなど高級輸入車5ブランドを販売する八光自動車工業株式会社、KYOSOと個性豊かな関西の3社が意気投合し、各社の女性社員たちを対象に今年から実施している合同セミナーです。これからを担う世代の女性社員たちが「自社をよりよくするために、私たちができることは何か?」を考え始める場として企画されました。

3社が協力してコンテンツや会場、美味しいランチやデザート(大事!)まで提供しあい、講座や職場見学、ワークショップなど様々なインプットとアウトプット、交流を深めるランチタイム…、と真剣かつ笑顔あふれるセミナーです。同じメンバーで定期的に集まり理解を深めることで、会社の良さを再発見したり、相手の悩みを新鮮に感じたりと多くの気づきが得られるようです。普段なかなか出会う機会のない他社の、しかも異業種で活躍する女性同士が交わる様子は、まさに「越境学習」そのもの!非常に意義ある試みだと思います。

自社を語るには、まずマーケティングの基礎を!ミライフがマーケティング講座を担当

ミライフは5月のマーケティング講座を担当しました。自社製品やサービスへの”愛”を語るには、マーケティング・フレームワークで整理するのが近道なことをお伝えしようと、ミライフ西山が考案したマーケティング・ワークショップも取り入れ、参加型の講座にしました。講座後のランチタイムは小松屋直営の素敵なカフェ、大阪梅田の「カフェブー」で皆さんとご一緒に美味しいランチをいただきました。

ミライフ担当のマーケティング講座の様子。真剣です!

学びを活かして自社分析、3社の個性が光るアウトプット会

祇園祭で賑わう京都で開催された7月のセミナーは、ミライフから伝えたマーケティング基礎や、その後のロジカルシンキングなど、これまでの学びを踏まえたアウトプット会でした。KYOSO京都本社から見学者も多く来場され、いつもと違う緊張感に包まれながらも、和やかにスタートしました。「自社の強み」をテーマに、1社ごとにしっかり準備された発表を披露、感想を言い合ったり、もっと聞きたい点を質問したりと全員が積極的に参加していました。

ミライフ西山・森もプレゼンへのフィードバック・コメンテーターを担当しました。マーケティング講座で「これだけは覚えてほしい!」とお伝えしたSTP分析(自社が誰に対してどのような価値を提供するのか?を明確にするマーケティング手法)を、しっかりと自社にあてはめ、ターゲットは誰か?競合はどこか?など社内で議論を深められた様子に、とても嬉しく思いました。

発表①KYOSO:IT業界を知らない人に、自社の良さをわかってもらうには?

KYOSOのお二人は祇園祭の時期らしく涼しげな浴衣姿で登場され、「さすが京都本社!」と賞賛の声が多くあがっていました。3社のうち唯一のBtoB企業でもあり、他の2社の皆さんにとってはイメージのつきにくい事業だからこそ、わかりやすく伝えるために図表などを使って工夫されていました。「経営は人なり」という経営理念に基づいた「人財(社員)」の人間力向上のための制度や取り組みについては、「自社でも取り入れてみたい」といった声が数多くあがっていました。

発表②八光自動車:明るく楽しいプレゼンは会社の個性そのまま。”会社愛”に一同感動!

人・車・サービス、3つに分けて個性を深掘ることで、自社の強みを分析されていました。

  • 明るい
  • コミュニケーション力が高い
  • 会社愛が強い

などの「人の個性」はセミナー参加の皆さんからも溢れ出していて、「初回から元気な方々だと思ってましたが、会社全体がそんな雰囲気なんですね!」と聞いている方がコメントするほど。社員の個性が会社を形作っていることがよく伝わりました。国内の自動車販売件数のうち数%のニッチ市場をターゲットとする事業の難しさ、高級車ならではの完璧を目指すサービスの裏側など印象深いエピソードとともに、写真や図表も多く心に残るプレゼンでした。

職人の高い技術で完璧な色作りを目指す「調色」の世界を解説!車のボディカラーにまつわる”こだわり”には驚きました

発表③:小松屋:自慢の「自然派ワイン」を中心に。思いを伝えることが社員の役割

「小松屋の強みは”自然派ワイン”です!」という明快な宣言とともに始まったプレゼンは、フランスの自社の葡萄畑、そこで奮闘するワイン生産担当者、国内外の生産者や支援者、お酒の配達担当者など、小松屋に関わる方々の爽やかな笑顔の写真が印象的でした。

テーマを自然派ワインに絞る前には、自社の歴史をしっかり整理したとのことで、”なぜこの事業をやっているのか”を大切にされていることがよく理解できました。「商売をするというより、想いを伝えている」という言葉にも感動しました。

「自然派ワイン、今すぐ飲みたくなりました!」など質疑応答も盛り上がりました。「自然派ワイン」は本当に美味しいので、親しい人に薦めるような気持ちでお客様にも伝えているそうです。

お互いに賞賛とアドバイスを伝え合ったセミナーの後のランチタイムも盛り上がりました。また、緊張のアウトプット会の後のお楽しみとして、会場近くの京都市街を散策。祇園祭の前祭の京都は身動きがとれないほどの喧騒でしたが、セミナー開催日は後祭の初日。落ち着きが戻った町に立つ鉾を間近で鑑賞し、今だけの貴重な京都を体験しました。

ミライフは、独自の技術やサービスを持つ中小企業・スタートアップをマーケティングで支援します

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