新たな「広報の定義」から学ぶ、マーケティングの重要性

ミライフは「マーケティングの外部パートナー」として、広報代行サービスを中心にさまざまな企業のご支援を行っております。今回のブログでは改めて「広報とは何か」について考えてみたいと思います。

日本広報学会が「広報の定義」を発表

広報の仕事というと、何を思い浮かべるでしょうか?

  • 飲食店などをテレビ局に売り込み、放送で取り上げてもらう。
  • 広告のプランニングを行う。
  • 記者会見を開く。
  • インフルエンサーを誘致して、拡散してもらう。
  • 社内報を作って、社内の風通しを良くする。
  • 会社の公式SNSを運用する。
  • 組織のホームページを運営する。

会社によって広報担当者の仕事は様々ですが、おおよそこのような業務になるのではないでしょうか。

実は今年2023年は、1923年に「広報の父」と呼ばれるアメリカ人のエドワード・L・バーネイズが世界で初めて広報について解説した本「世論の結晶化」を出版してからちょうど100年なのですが、この記念すべき2023年に日本広報学会が「広報の定義」を新たに発表しました。定義文は以下の通りです。

<広報の定義>
組織や個人が、目的達成や課題解決のために、多様なステークホルダーとの双方向コミュニケーションによって、社会的に望ましい関係を構築・維持する経営機能である。
https://www.jsccs.jp/info/news/post-4.html

これは、広報を取り巻くメディア環境の変化を受けて、広報の仕事が高度化・複雑化するなか、広報のあり方についての新しい解釈や考え方を示すものと言えます。そして同時に、ミライフが専門としている「マーケティング」の必要性を再確認する上でも、非常に参考になる内容となっています。

広報が目指すのは「目的達成や課題解決への貢献」

新しい広報の定義によれば、広報の目的は、組織や個人の「目的達成や課題解決に貢献すること」だと言います。従来は広報と言えば組織を取り巻くステークホルダーとの「関係の構築や維持」に重きを置いていましたが、一歩進み、経営レベルでの「目的達成や課題解決」を目的としていると言えます。

特にここ数年あまり、企業はさまざまな面での説明責任が問われており、もはや隠し事をすることはできません。「いいことばかりを言っていても、実際は違うでしょう」と思われるばかりで、小手先の広報活動では説得力を持ちません。

この観点から、新しい「広報の定義」は現代のビジネス環境の変化を色濃く反映しており、その中で、広報におけるマーケティングの重要性が認識されているといえます。認知獲得や売上向上、採用計画の実現、信頼構築など具体的な目的を持って、適切な戦略や手法を用いてコミュニケーションを行うのが、広報におけるマーケティングの本質だと言えます。

広報とは何か

「メディア露出さえすればよい」と考える広報は時代遅れ

単なる「情報発信の手段」として広報を捉えるようでは、今の時代においては効果が薄れてきています。SNSやオウンドメディアを活用して、個人や組織が情報を直接発信することが容易になった現代において、ただ情報を流すだけの広報では受け手に響きにくくなっているからです。

昔のPR会社は「とにかくたくさんメディア露出すること」が仕事だったかもしれません。しかし、そのような広報では、逆にブランド価値を棄損してしまう可能性もあります。また、露出したところで現実には何も変わらないということもあります。

これに対し、マーケティングは顧客やターゲットとの関係を深化させるための手法や戦略だと言えます。つまり、単に情報を伝えるだけでなく、その情報がどのように受け手にとって価値あるものとなるかを考え、戦略的に伝えることが求められます。

メディア露出

ミライフの強みは「マーケティング」にあり

ミライフは、広報はもちろん、マーケティングの専門家として長年の経験と実績を持っています。そして、この新たな広報の定義を受けて、改めてマーケティングの重要性とその強みを再確認しました。マーケティングは、広報を含む様々な手法や戦略を組み合わせて、最終的な目標や成果を追求するものです。ミライフはそのマーケティングのプロフェッショナルとして、お客様の課題解決や目標達成をサポートしています。

この新たな広報の定義では、広報を経営機能のひとつと位置付けています。広報業務は冒頭に挙げたように、記者会見の実施、取材対応、社内報の発行、SNSの運用など多岐にわたりますが、これらの取り組みは経営機能であるとの認識のもと実施することが求められており、ミライフはその部分に強みを持っています。

マーケティングのイメージ

まとめ

新しい広報の定義は、現代の企業の要請に応えるものです。そして、その要請に応えるための鍵は「マーケティング」。そして、私たちの強みであるマーケティングの知識や経験を活かしていきたいと思います。

ミライフは、独自の技術やサービスを持つ中小企業・スタートアップをマーケティングで支援します

ミライフは、広報・ブランディング・マーケティングの戦略策定から実行まで伴走支援するマーケティングの外部パートナーです。大阪・京都・兵庫を中心に全国のBtoB企業、中小企業、スタートアップの支援をしています。

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