コミュニティマーケティングとPR ~関西広報100研究会8月レポート~

ミライフ西山裕子が代表の「関西広報100研究会」、8月7日(水)第44回は「コミュニティマーケティング」がテーマ。「伝えたい人に、正しく×強く伝えたい!」という広報研究会ならではの思いがこもった、2つの事例を幹事メンバーが発表しました。

会場はwework なんばスカイオ、話題の施設に初潜入の参加者も多く、最新ワークスペースをチラ見しながら会場入りすると、そこにもソファ席完備!いつも以上にリラックスした雰囲気で会がスタートしました。

冒頭、恒例の西山からの「広報ここだけの話」は、ニュースリリースに関わる予期せぬトラブル(もちろん解決済!)の共有で、想像するだけでも背筋が凍りました…。このようなネットに出てこない失敗談や解決方法など、リアルな場所だから共有できるのがこの研究会の良さですね。

ものづくり企業のコミュニティ「京都試作ネット」

発表者:株式会社KYOSOテクノロジ代表取締役 岡田恭子氏

「試作専門のビジネスモデルを作り、京都を「試作」の一大集積地に!」というミッションのもと、京都の”ものづくり”中小企業が集まるコミュニティが「一般社団法人 京都試作ネット」です。国内初の”製造業自らが運営する開発試作に特化したBtoBインバウンドサイト”として17年前に設立、これまでに国内外8000件を超える試作を手がけ、今では約40社がメインプレイヤーとして活動、KYOSOテクノロジさんも6年前から常任理事としコミュニティを牽引されています。

個性あふれる”ものづくり”企業の連携にはご苦労も多いそうですが、幹事企業が志高くリーダーシップを発揮し、活動は拡大。現在も、開発の最上流から伴走する”共創試作”や、SDGSなど社会課題解決、スタートアップ支援など、試作を通して様々な挑戦を続けているそうです。

「京都試作ネット」は、これまでに新聞やWEBニュースをはじめ数多くのメディアで紹介、さらに「NHKスペシャル」や「ルソンの壺」など優良番組からも取材されています。岡田さんは「雪だるま式に取材が途切れず継続しているのは、時代のニーズにあった活動を展開できているから」と分析されていましたが、まさにその通り!地方創生につながる公共性、志高い経営者たちによる革新的な活動など、様々なストーリーに加え、撮影できる「試作=被写体」があるのも、取材したくなるポイントとなっているはず。

「ニュース性がある情報であればメディアがメディアを呼ぶ」という広報担当の誰もが羨む(笑)模範事例でした。

ベンチャー企業コミュニティ「にしなかバレー」とは? 

発表者:株式会社バリューエージェント広報 染谷由賀氏

資料編集:株式会社リアズ 広報 仲間 亜希子氏

SNSやオンラインサロンなど人とのつながりが起点の「コミュニティマーケティング」の時代、コミュニティをPRに活用している事例として、ベンチャー企業コミュニティ「にしなかバレー」を紹介いただきました。

バリューエージェントさんも所属の「にしなかバレー」とは、梅田と新大阪に近く交通至便、家賃もリーズナブルな西中島近辺(新大阪・西中島、中津)が拠点・創業のベンチャー企業の非営利コミュニティで、現在33社以上が集まっているそう。「ベンチャー企業や学生が多いのに、横のつながりが薄い!」という課題を解消すべく2016年夏に発足、コミュニティの第一のメリットに「メディア等に取り上げられやすい環境ができ、協賛企業の知名度が上がる!」を掲げ、専属広報担当者が任命されるなど、目的が広報効果であることが明確に定まっています。

広報担当(参画企業広報担当者が兼任)は、メディアからの問い合わせに所属企業の情報を積極的に紹介、メディアからは、手間なく多くの情報を集めるられると喜ばれるそうで、これぞコミュニティ効果!大阪のベンチャー企業にはIT/WEB系だけでなく、抱っこひもカバー製造・販売、薄毛で悩む方を魅力的に見せる事業などユニークな会社があることが特徴だそうで、そんな魅力を発見できるのもコミュニティならでは。

取材掲載実績は新聞、TVなど25社以上、自社取材に繋がる例も多いとのこと。複数社での情報発信は取材につながりやすい、広報同士の知識と人脈のシェアができると言った点は「関西広報100研究会」でも感じる広報コミュニティのメリットです。

コミュニティの質を高めるため「ノリが合うか」を重要視し、参画前に必ず面談、そこで聞き取った事業概要が広報担当に共有されています。取材対応に欠かせない横の連携も、しっかり確立しているようですね。

自社情報でも「知らないこと多すぎ!」と苦労する広報担当者は多いはず。広報の基本「情報収集」がスムーズなのは活動目的が明確だからこそで、素晴らしいです!

メディアゲストはMeets&SAVVY編集長歴任の竹村匡己氏!

この日の研究会では、メディアゲストとして、雑誌Meets Regional元・編集長、現・SAVVY編集長の竹村匡己(たけむら まさき)さん(京阪神エルマガジン社)にご登壇いただきました。

関西の食を楽しむには欠かせない存在の「Meets Regional」がどのように制作されているか、「企画の作り方」がテーマのお話で垣間見れました。料理特集なら2~3ヶ月間その料理ばかり数百回は食べるという竹村さん、チームにも、まずは「同じものを20個見なさい」と言っているそうです。机上で考えても進まない、食でも人でもとにかく直接会う、体験することを徹底しているからこその「Meets Regional」なんですね。

「雑誌は読者のもの」「読者の『へえ、そうなんや』をたくさん作るために企画がある」という言葉もいただき、広報として、メディアの先にいる読者を理解することの大切さを改めて実感しました。

広報担当者のコミュニティは楽しい!強い!

コミュニティといえば、「関西広報研究会」も、とても活発な広報担当者コミュニティです。仲間と繋がる楽しさだけでなく、会社の枠外ならではの学び、他社と協働での広報活動など、新しい展開も次々と生まれており、コミュニティの強さを実感できます。

関西広報100研究会への入会は紹介制です。ご興味ある方は、関西広報研究会のHPから、ぜひお問い合わせください。