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伝えたい熱量を、どうやって「ニュース」にするか。地域プロジェクトでのPRの役割
京都市洛西エリアのプロジェクト「RAKUSAI ACADEMY」で、ミライフ森が講師として登壇し、地域を盛り上げるための情報発信についてお伝えしてきました。学生から社会人まで市民の皆さまが対象の、ビジネス研修とは異なる現場で、私が改めて感じた「伝えること」の難しさと面白さについて振り返ってみたいと思います。
予想を超えた熱気!「知りたい」が生むパワー
このプロジェクトの目的は
- 洛西エリアの魅力を、市民自身が発見すること
- 洛西のファン・仲間を増やすこと
です。私の担当した「洛西魅力発信クリエイター育成講座」(以降、情報発信講座)をはじめ、コーヒーや竹林活用、あそびプロデューサーなど、多様な6コースが約半年間、開催されています。
情報発信講座の参加者は、仕事でHPを担当している方から、SNSの使い方も不安…という方まで経験も知識も様々でしたが、「新しいことにチャレンジしたい!」という、ビジネス研修とはちょっと異なる、”キラキラ”した好奇心がありました。もっと知りたい!やってみたい!という雰囲気が、講師の私にもしっかり伝わり、事前に想定していたより、さらに実践的・専門的な内容に踏み込むことができました。

誰に何を伝えたい? ワークショップで学ぶ戦略の基礎
私は半年間の講座の前半2回、基礎編を担当しました。
- 誰に(ターゲット/ペルソナ)、何を(ベネフィット)伝えたいかを考える
- SNSだけではない様々な伝達手段(メディア)を選ぶ
- ニュースリリースやニュースの切り口を知る
など、マーケティングコミュニケーション基礎の解説に加え、”洛西のいいとこ”プレゼン大会やライティング演習など、ワークショップを多めに、参加者同士もつながりが持てるよう、講座を構成しました。
「四季折々の景色」を「人気の体験」に変換する。地域の成功事例
講座では、身近な地域の優れたPR事例も、いろいろご紹介しました。例えば、お隣の長岡京市には、花手水(はなちょうず)で有名なお花の寺「柳谷観音 楊谷寺」があります。
単に「四季折々の景色がきれい」ということではなく、「アートのような写真が誰でも撮れる」という体験を、いち早く提案した大人気のお寺です。「自分も素敵な写真が撮れるかも、撮ってみたいな」、「SNSに投稿したら反響あるかもな」という感情に訴え、多くの人を惹きつけ行動させる強力なコンテンツになっています。
「ニュースの仕組み」を知ろう!
メディア取材を獲得するための手法やニュースリリースについても、お話ししました。活動をそのまま告知するのではなく、ニュースの仕組みを知り、ニュースをつくる意識をもつこと。それを伝えるのが、PR広報のプロである私の登壇意義でもある!ということです。
WEBやTVのニュースが取材したくなるニュースの切り口として、新規性(これまでにない新しいものか?)や、社会性(社会問題に関わる・流行している)などがあります。これらを解説した後に、参加者が見つけてきたトピックを、どう”料理”すればニュースになるか、見出しや文章のライティングに挑戦してもらいました。
- 特製ワークシートも準備!久々の手書きでの文章作成に、皆さん、新鮮な気持ちで取り組んでくれました。
PRに不可欠なのは「社会を見る視点」と「熱い想い」
今回の講座で、私自身にとっても気づきが2つありました。
一つは、社会的な視点を持つことの難しさです。私たちPR広報に携わる人間は、普段から、「これはなぜ話題になっているんだろう?」「このニュースは、社会にとってどんな意味があるんだろう?」と考える癖がついています。これは、自社の話題を広めたい!という思い&成果を出さねばというプレッシャー(笑)のなかで、トレーニングして身につけた技術です。でも、色々な立場・角度から情報を吟味することで視野が広がり、情報過多な時代でも騙されにくくなった(はず)と思っています。
今回の講座でも、皆さん、ニュースの見出しを考えるという初めての体験に悪戦苦闘されていました。この経験をきっかけに、普段のスマホやTV、新聞のニュースとの向き合い方が変わるといいなと思うとともに、ニュースの裏側を考えるトレーニング、これは、もっと多くの人がやるべきでは!とも思いました。
もう一つは、個人的な想いや表現の強さです。参加者の皆さんは地域への深い愛着を持っています。それを素直に表現すると、日記や手紙のようになり、ニュースとしては成立しないかもしれません。
でも、ワークショップで参加者が書いた文章には、ニュースの型には収まらない、経験者だけの臨場感や熱い想いがありました。その文章が誰かの心に響き、地域の魅力が伝われば、情報発信としては大成功です。
定型的なニュースリリースは、AIが瞬時に作成する時代です。現場での経験や対話、泥臭い想いを大切に、それを表す型はもっと自由に考えていきたいと改めて思いました。

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